便利帳（年賀状印刷）

• 賀詞

  一文字と二文字の賀詞は略字ですので、目上の人に使うのは失礼ととられる場合があります。親しい間柄でなければ4文字の賀詞や「あけましておめでとうございます」などを使うようにします。
  また、賀詞には新年を祝う意味がそもそもあります。賀詞を複数使うと意味が重複することになりますので注意しましょう。例えば「賀正」と「あけましておめでとうございます」は併記できません。

• 忌み言葉

  「枯れる」「衰える」「破れる」「失う」「倒れる」「滅びる」等は年賀状の忌み言葉とされていますので注意しましょう。

• 年賀状が届く日

  年賀状は郵便局の受付期間までに投函し、松の内（1月7日）までに届くように出します。松の内までに届かない場合は「寒中見舞い」となります。

• 私製はがき

  私製はがきで年賀状を出す場合は、切手の下に朱書きで「年賀」と書くことで年賀状として取り扱われます。 朱書きで「年賀」の記載が無い場合は一般郵便物として扱われますので、年内に届けられてしまう場合があります。

• 元日と元旦

  「元日」は1月1日を指します。「元旦」は1月1日の朝、つまり元日の朝を指します。「1月1日　元旦」は同じ言葉を2度繰り返すことになり正しくありません。「○○年　元旦」と書くようにしましょう。

• 敬称

  取引先などに送る場合、敬称の書き方に注意して失礼のないようにしましょう。

  • 基本は、会社名・部署名・役職・氏名「様」。

    ○○株式会社　○○部　○○課　課長　○○太郎　様

  • 担当者が不明の場合は、部署名（会社名）「御中」。
    

    ○○株式会社　○○部　御中

    ○○株式会社　御中

  • 肩書きには敬称はつけません。肩書きと氏名を表記する場合は、肩書き・氏名の順になります。
    

    課長　○○太郎　様

    （○○太郎　課長　様　は×）

  • 連名にする場合は、全員に敬称をつけます。
    
  • 「様」は誰にでも使用できます。「殿」は一般的に目下の人に使いますが、最近ではあまり使われなくなってきています。

• 喪中欠礼

  • 服喪期間中に新年を迎える場合、「喪中欠礼」を出します。服喪期間は両親・夫・妻が１年、子・兄弟姉妹が３ヶ月、が一般的です。ただし、悲しみの深さにより、服喪期間を過ぎていても「喪中欠礼」を出しても差し支えありません。
  • 私製はがきを使用し、仏事用の切手（郵便局で販売）を貼って出すほうが丁寧です。
  • 11月から12月初旬には届くようにします。
  • 自分から一親等と同居している二親等が喪中の範囲となります。これも一般的な考え方なので、悲しみが深い場合は「喪中欠礼」を出してもかまいません。

• 寒中見舞い

  • 1月8日以降（2月4日まで）に届くように出します。松の内（1月1日から7日まで）は年賀状。
  • 年賀状の直後のため、様々な理由で年賀状を交換できなかった相手に、年頭の挨拶代わりに「寒中見舞い」を出すことが多くあります。
  • 「喪中欠礼」を送らなかった人から年賀状が届いた場合や、１２月に入ってから身内に不幸があって「喪中欠礼」の送付が間に合わなかった場合、松の内が明けてから、連絡が遅れた詫び状として「寒中見舞い」を出します。
  • 自分から一親等と同居している二親等が喪中の範囲となります。これも一般的な考え方なので、悲しみが深い場合は「喪中欠礼」を出してもかまいません。
  • 他に「年賀状を頂いたが返礼の年賀状を松の内に送れなかった方へ年始の挨拶として」「喪中の方で年賀状を交換できなかった方へ年始の挨拶として」「喪中と知らずに年賀状を出してしまった方へお悔やみとお詫びを兼ねて」「一般的な季節のご挨拶として寒中に相手の健康を気遣う」などの用途で使われます。

  年賀状の文例集を用意いたしましたので、お客様のお好みに合わせて自由にご利用ください。また、「年賀状のマナー」を併記いたしました。ご参考にしていただければ幸いです。

プライベートの挨拶文は友人など親しい方にご使用ください。

• ブライベート賀詞例

  • 謹賀新年
  • 恭賀新年
  • 謹賀新春
  • 頌春
  • 恭賀新春
  • 謹んで新春のご祝詞を申し上げます
  • 謹んで新春のお慶びを申し上げます
  • あけましておめでとうございます
  • 新春を寿ぎ謹んでお慶び申し上げます

• プライベート挨拶文例

  旧年中はいろいろとお世話になりありがとうございました
  本年もよろしくお願いいたします

  今年が皆様にとりましてよりよい年になりますよう
  心よりお祈り申し上げます

  すっかりご無沙汰しております
  新しい年が皆様にとって佳き年でありますよう
  心よりお祈りいたします

  旧年中は家族ともどもお世話になりありがとうございました
  本年も昨年同様よろしくお願いいたします
  皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたします

  新しい一年が飛躍の年になるようお互いにがんばりましょう
  今年もよろしくお願いします

  新住所に転居し心新たに新春を迎えました
  お近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りください
  本年もよろしくお願いいたします

  お健やかに新年をお迎えのことと存じます
  今年も何卒よろしくお願い申し上げます

  昨年は皆様のおかげで楽しく過ごすことができました
  本年もよろしくお願いいたします
  皆様のご多幸を心よりお祈りいたします

  今年も昨年以上に楽しい年にしたいですね
  今年もよろしくお願いします

  皆様のご健康と益々のご発展を心よりお祈り申し上げます

フォーマルの挨拶文は仕事でのお付き合いや、日頃あまりお付き合いのない方にご使用ください。

• フォーマル賀詞例

  • 寿
  • 賀正
  • 迎春
  • 頌春
  • 謹賀新年
  • 恭賀新年
  • 謹賀新春
  • 恭賀新春
  • 新年おめでとうございます
  • あけましておめでとうございます
  • あけましておめでとう
  • 謹んで新年のお祝いを申し上げます
  • HAPPY NEW YEAR

• フォーマル挨拶文例

  旧年中は一方ならぬご厚情を賜り厚く御礼申し上げます
  本年もご指導ご鞭撻のほど心よりお願い申し上げます

  輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます
  皆様のますますのご活躍とご健康をお祈り申し上げます

  旧年中は格別のご指導お引き立てを賜り厚く御礼申し上げます
  本年も倍旧のご指導を賜りますようお願い申し上げます

  新春を迎え平素のご厚情を深謝し皆様のご多幸をお祈り申し上げます
  本年もなお一層のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます

  ご家族の皆様お揃いで輝かしい新春をお迎えのことと存じます
  旧年中は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます
  本年も皆様にとって佳き年でありますよう心よりお祈り申し上げます

  旧年中は格別のご高配にあずかりましたこと心より御礼申し上げます
  本年もなお一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます

  新陽の光を受けて今年も益々のご発展をお祈り申し上げます
  本年も倍旧のご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます

  旧年中は一方ならぬご愛顧を賜わり厚く御礼申し上げます
  貴社益々のご繁栄をお祈り申し上げます

  旧年中のご愛顧に心から御礼申し上げます
  今年も一層のお引き立てをよろしくお願い申し上げます

  昨年は一方ならぬご高配にあずかり誠にありがとうございました
  本年も変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます